南相馬市の状況についてですが、デマ情報も多いので何点か言っておきます。
まず私達が3月29、30日に南相馬で実際に活動をしていた時の事はツイッターでリアルタイムに報告もさせて頂いてます。
その報告の中の放射線量について、いくつかの地点で測定し報告致しましたが、この放射線量について正しい数値か否かは私達も測定の素人ですのでわかりません。
ただ機械を使用し測定している事実は写真としてツイッター、並びにこのサイト内の南相馬の写真の中にも数枚残っています。
使用した機械に関して、数値の高い所では表示上限である9.9μSv/h、低い所では0.3μSv/hと言った表示もされており、目安としては十分に参考に出来ると思います。
3/29、30の状況ですので現時点では変化もある事は確実ですが、デマかどうかの判断として上記を踏まえてお考え頂ければと思います。
本題に入っていきます。
南相馬市に関して、物資に関しては私達は伺った3月30日時点では石巻市同様倉庫には最低限の量はあるという印象です。
しかしやはり問題は自宅に残る人、南相馬市においては原発の影響で一時は避難を余儀なくされたが自宅に戻った人達に対する物資の提供である。
実際に地元の方にも伺った人の中には食料が無く、午前中の時点で明日まで食べる物が何も無いという方がいたりしました。
そういった声を聞いたのもあり、私達は南相馬市においてはこういった人達を探しながら物資を配ったりといった活動を行いました。
しかし石巻市と同様に物資の有無よりもどの家には人がいる、いないと言った状況把握がしきれていない事が満足に物資が行き届かないという状況だと感じました。
そして状況把握が出来ていない理由として人手不足という点も当然ありますが、風評被害という点も理由としてあります。
これは私個人が感じただけでは無く、実際に私達が物資を提供した地元の方達からも出た声です。
小さい事かもしれないが実例を一つ挙げると、実際に私達が南相馬市内で物資を配る為に個人宅を回っていた時に、避難所に連れて行けない動物(主に見えたのは犬)が残されている家が沢山ありました。
汚れてしまっていて見た目では野犬と感じてしまう犬もいましたが、私達が触れ合った犬達は噛み付いたりする様な狂暴な犬ではありませんでした。
これは同サイト内に犬と戯れる私達の写真からもお分かり頂けると思いますし、ツイッターでリアルタイムな報告もしてます。
偶然にもこの翌日様々なニュースで避難地域に残されたペットが野犬化で噛み付いたりしていると報道がありました。
実際にそういったケースもあるのかもしれませんが、私個人としては報道でそこまでの過剰な表現を用い警戒をさせる程の狂暴な犬が多数いるとは思いませんし、噛み付く犬なら東京都内にもいるでしょう。
しかしその様な表現により、地域に近づく事を恐れさせている…これは風評としても判断も出来るのでは無いでしょうか?
言い方は適切では無いと思いますが、これ同様大小問わずともメディアが刺激のある放送を求めるが故に過剰な表現により作り上げる風評被害もあると思います。
そして上記も全てここに繋がりますが、風評被害の全ての原因は原発です。
風評被害の定義として、災害、事故及び不適切又は虚偽の報道などの結果、事実無根の損害を受けることとあります。
その上で、原発問題で関係機関が発表する内容以外の情報を流すと摘発というのは冗談にしか思えません。
そう思う理由は、仮に摘発の理由として風評被害を減らす為ならば、曖昧な表現の情報、世間が知りたいとされる十分な情報を開示しない事は世間を惑わす風評にならないのでしょうか?
例えば「直ちに人体に影響を及ぼさない」なんて曖昧な表現が安心を生むかどうか…むしろ疑問を抱き、惑わされた人が何人もいると思います。
デマ情報の中には、曖昧な表現であるが故に憶測をし、その憶測が悪意は無かったが結果的にデマになってしまったと言う事も可能性としてはあるのでは無いでしょうか?
当然悪意のあるデマ情報もあるとは思っていますが、事実を隠すような曖昧な表現により惑わせる事も十分悪質だと私は考えます。
摘発を今後していくつもりなのであれば、それに伴った確かな情報を発表し、筋の通った理由を持って行使するべきだと私は思います。
それが現状の風評被害を少なくする為にも現状のしっかりとした情報提示は最低限必要だと感じています。
余談ではありますが、デマによる風評を防ぐ為でないとしてもう一点考えられる摘発の理由としては、公表したくない事実を発表されるのを防ぐ為です。
私は自ら計測した放射線量の数値により、避難地域の指定を放射線量による判断の指定では無いと考えています。
仮に数値を問題として避難をさせるのであれば、避難地域を見直すべきです。
違うと言うのであれば、現状の避難地域の指定理由、確実な安全を確信出来る情報をただちに公表するべきだと思います。
しかしそういった安全をしっかりと公表しない事から、私は原発から20km圏内を指定とする理由は現状の放射線量による判断では無く、今後この地域が危険に及ぶ可能性がある為だと考えています。
その危険が起こる可能性が高いのであれば、恐らく危険だとハッキリ言うでしょう。
しかし危険だとも言わない理由として、もし何も起きずにこのまま事が済んだ暁に更なる原発の建設を推進しやすくしようとしてる為ではないかと私は推測しています。
その為に危険性を示唆する原発の情報を発信され、原発の推進をし辛くする事を回避する為の情報規制と私は考えています。
この期に及んでまだ原発を推進する人に言いたい。
そんなに作りたいなら隔離された土地に引越し、自分の家の前に作ってください。
ちなみに実際の地点毎での3月30日時点での放射線量の詳細については私達数名の3月30日のツイッターを見ればわかると思います。
以上非常に乱文ではありますが、南相馬市の状況です。
状況というよりも私情が多くなり、Human Recovery Projectのページに記載するのはどうかと思いましたが、何卒ご理解頂ければと思います。
賛否両論あるとは思いますが、時間の都合上、少し慌ててアップした為に記載するべき事項が抜けている可能性があるので追記がある場合には改めてアップ致します。
0 件のコメント:
コメントを投稿