2011年5月20日金曜日

WANT YOUR VOICE !!!

松本です。
今回、たくさんの人々の声を集めてZINEにしようと思い立ち募集をすることにしました。
一言でも長文でも、匿名でも絵や詩でも構いません。あなたの声をそのままZINEにして
被災地や都内、各地で配布します。文章ではなくて話したい方という方もインタビューという
形でテープレコーダーに記録させていただきます。少しでも興味ある方は下記のアドレスへお問い
合わせください。既に用意されたVOICEについては直接メールで送っていただくか、下記の
住所へ送っていただくか可能であれば取りに行かせてもらいます。声が集まり次第、随時
発行していく予定です。

※現在、被災地へ行き現地の人の声も集める活動もしています。

Mail:pilvetpampi@yahoo.co.jp
〒160-0032 東京都中野区鷺宮4-34-1 n.a.m

3月11日の震災から約二ヶ月、時間の経過と共に被災地の状況、私たち含め人々の心境も
徐々に変化してきていると思います。今月に入り南三陸町、いわき市へと足を運び現地の
人々の様子を見てまず感じたのは、とにかく話をしたがっているということ。とくに実際に
原発や津波の被害に遭い、避難を余儀なくされている方々からはそういった強い感情が伝わ
ってきました。私たちが東京から来たと知ると、絶え間なく今の心境や実際の体験などを次
々と話してくれました。15日、福島県いわき市で行われた反原発デモでは今も避難所生活
をしているという方も見受けられました。

デモ出発前に公園広場出会った介助の仕事をしているという方から聞いたのは
「何でもなかった人が震災を機に認知症になり歩けなくなった。皆たくさんストレスを抱えて
いる。今大事な事は皆で集まて声を出し話し合うこと。」という事でした。
そして「(いわきナンバーで拒否されたという経験から)今東京の方々にお願いしたいのはいわ
きの人を温かく迎えてほしい。そして日本全国から集まって来てくれるのは本当に嬉しい。」
ということでした。

まだ避難所で生活をしている水道局で働いていたという方は、「避難しているばかりではダメだ
と思って、自分にも何かできないかという気持ちでデモに参加した。テレビではそこまで細かく
報道していないけど、自分の周りは家族が崩壊してきている。一番近しい知人の奥さんと孫二人
が津波で消えてった。百姓さんの井戸の水を飲んでいるけど飲む時はいつも不安。筍も栽培して
たけど食べられない。原発さえなければという気持ちがずっとあるし、昔から地震がある度原発
のことを心配してきた。」
とデモ中もずっと私に伝えてきました。

そして某大手スーパーに差し掛かった時に話してくれた、「ここは地震の後、即物が無くなって
運送業者もは運ぶのを嫌がって一番必要な時に機能していなかった。でも地元の小さなスーパー
はずっとやり続けてたよ。やっぱりこんな時一番強いのは個人個人の気持ちなんだよ。」という
言葉が印象的で、私たちも支援活動をする中で常に感じていた事でした。

広場に来ていた地元の高校生もいて、ノートに想いを書いてくれました。中には「差別しないで
ください」という言葉もありました。

震災後時間の経過と共に差が出てくる個々の意識。そこで今後、必要になってくるのは被災地と
日本全国の人々の密接したネットワークだと思います。分け隔てなく、表現をし合う場。私たち
は今までも音楽を通して、D.I.Yやそういった要素を重要視してきたと思います。そこで今自分
にできることは何かと考えた時にZINEとして、人々を結ぶ足掛かりを作るという事であり、それ
は今私たちの意識を再確認する目的でもあります。

そしてこれは私の個人的な見方なのですが。それぞれの現実と向かい合い、思考を止めずに表現し
続けること。少なくとも私がPUNKというものに惹かれたのはその要素があったからで、苦難を伴う
分だけ人々の心を掴んできた、立ち向かっている人々の言葉は人の人生を変える力がある。と信じ
ています。だからこうして私たちは現在受け継がれてきた音楽を知ることができるのではないでし
ょうか。そして今この日本の現状の上に、そのメンタルなしに勢力を保つことは難しいと思います
。行動を起こさなければ、賛否両論も生まれません。誰かの脳みそを動かす事もない。まずは言葉
に出し意思表示する事が必要なのではないでしょうか。

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